「大統領へのインタビューが決定した」というビッグニュースが、パラオのコーディネーターから飛び込んできたのは、取材に出発する2日前のことだった。
もしかすると、表敬訪問が可能だとの話はあったのだが、まさかまさか実現するとは。どんな小国とはいえども、現役の国家元首にお会いできるチャンスはそうはない。それほどに「にっぽん丸」の2日間の寄港は、ご当地において想像以上に大きな出来事なのかもしれない。
大統領府は、首都コロールはアラカベサン島の小高い見晴らしの良い丘の上にあった。
すでに待っていてくれた通訳氏の格好を見て、しばし唖然とした。Tシャツに短パン、それに加えてビーチサンダルといういでたち。日本ならばご近所のコンビニに買い物でも、といった風情なのである。もっともかくいう当方もカジュアルな服装なのだが。
この出会いでパラオという国が少し理解できて、好きになってしまった。
トミー・レメンゲサウ大統領は笑顔で、そして気さくに迎えてくれた。
「にっぽん丸のお客様がたくさんいらっしゃることを心から歓迎します。パラオは豪華客船が訪れることを大変光栄に思っているのです。なぜなら、新たにホテルを建てなくても済みますからね(笑)」 |