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パラオ・コロール

世界一美しい海のダイビングスポットとして注目を浴びてきた、
南の海に浮かぶ小さな国、パラオ。
だがそこには未知の不思議とたくさんの魅力、そして、日本との深いつながりがあった。
「にっぽん丸」はこの楽園、パラオを訪れる。
※にっぽん丸「魅惑のミクロネシア・アイランドクルーズ」にて2004年7月寄港
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パラオ・コロール

map「大統領へのインタビューが決定した」というビッグニュースが、パラオのコーディネーターから飛び込んできたのは、取材に出発する2日前のことだった。

もしかすると、表敬訪問が可能だとの話はあったのだが、まさかまさか実現するとは。どんな小国とはいえども、現役の国家元首にお会いできるチャンスはそうはない。それほどに「にっぽん丸」の2日間の寄港は、ご当地において想像以上に大きな出来事なのかもしれない。

大統領府は、首都コロールはアラカベサン島の小高い見晴らしの良い丘の上にあった。

すでに待っていてくれた通訳氏の格好を見て、しばし唖然とした。Tシャツに短パン、それに加えてビーチサンダルといういでたち。日本ならばご近所のコンビニに買い物でも、といった風情なのである。もっともかくいう当方もカジュアルな服装なのだが。

この出会いでパラオという国が少し理解できて、好きになってしまった。

トミー・レメンゲサウ大統領は笑顔で、そして気さくに迎えてくれた。
「にっぽん丸のお客様がたくさんいらっしゃることを心から歓迎します。パラオは豪華客船が訪れることを大変光栄に思っているのです。なぜなら、新たにホテルを建てなくても済みますからね(笑)」

レメンゲサウ大統領と大統領府。大統領はにっぽん丸のお客さまに、特別にメッセージを寄せてくれた。大統領に特に観光客へのアピールポイントを伺うと、
「パラオは自然がとても豊かですから、十分に自然を満喫してください。特にロックアイランドでのダイビングやシュノーケリングは世界でも一番でしょう。これは若者に限った特権ではありません。実際、多くの年配の方もチャレンジされています。それほど安全に自然と親しめるのです。もちろん美しいのは水中だけでなく、陸上も素晴らしいものですがね(笑)」

日本とも歴史的なつながりの深いパラオだが、今後の日本との関係を尋ねると、
「現在、政府や民間レベルでもたくさんの交流があります。特にインフラ面では日本政府に大きな支援をただいています。今後もこの絆がますます強固になることを願っています」

近年はリタイア後、気候のおだやかな海外の土地で過ごされるシルバー層も増えている。ご当地パラオもそれに対応するプロジェクトが進んでいるという。
「長期滞在の方が生活しやすいような特別区域、そしてコンドミニアムや施設を計画中です。この法案は現在国会で審議中ですから、そう遠くない時期に構想は実現できるでしょう。日本の冬は大変寒いようですから、そうした季節はぜひパラオで過ごされることをおすすめしますよ(笑)」

別れ際、大統領はにっぽん丸のお客さまにぜひ伝えてほしいと、こう結んだ。
「自然のほかにもパラオの文化にもふれてください。そしてこの地をみなさんの家だと思って、ゆったりと過ごしてください。いい旅になることを願いながら、私もお待ちしています」

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