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| JR根室本線の無人駅、布部(ぬのべ)。1981年10月、テレビドラマ「北の国から」は黒板五郎と純、蛍がこの駅に降り立つシーンで始まった……。富良野を舞台にしたこのドラマを見たことがなくても、オープニングの曲は誰もが一度は耳にしたことがあるはず。初放送から21年。そんな国民的番組も「北の国から2002
遺言」で惜しまれながら終了、のはずだった。しかし……。 |
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JR富良野駅すぐそばに農業倉庫を利用した「北の国から」資料館がある。館内にはロケで使用された小道具や衣装、倉本聰さん直筆の原稿など貴重な資料が数多く展示されている。なかでも最後のコーナーに思わず釘付けになった。そこは「中畑みずえの夢 拾って来た家・いつか町に」で、数点の写真パネルと、驚いたことに倉本さん自身が書いたシナリオ「その後 北の国から2005」から構成されていた。
ドラマのロケが行われ、主要な舞台となった麓郷。訪れたのは「拾って来た家」。
物がこんなに捨てられて行くなら オイラ、拾ってきて生き返らせてやる! という田中邦衛さん扮した黒板五郎の叫びが書かれた掲示板に、まず目がいってしまう。ここでは五郎の叫びどおり、卵パック、冷蔵庫からスキー場のゴンドラ、バスの窓枠にいたるまであらゆる廃材を利用して数件の家が建てられている。これらは最終作「遺言」の中に登場したセットだったが、ドラマが終わってからも建設が続けられ、完成したのが「純と結の家」だ。そしてここにも倉本さん直筆の「北の国から2004のシナリオが貼り出されているではないか。
そう、「北の国から」は決して終わっていないのだ。実は「拾って来た家」には副題がついている。「やがて町」と。その意味が、ここに立ってやっと理解できた。
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